独立、脱婚、お引越しのごあいさつ【追記あり】


 新しい季節を感じるころになりましたね。あなたは、お元気でいらっしゃるでしょうか。3月ということで、慣れ親しんだ人や環境とのお別れを経て、新生活を控えていらっしゃる方も多いことと思います。

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 私もまた、その一人です。2017年3月12日をもちまして、7年間所属した事務所、オフィス彩との契約を終了いたしました。今後は、牧村朝子として独立します。お世話になった方々と、個人事業主として直接の契約を結びます。牧村朝子名義での芸能・執筆活動については、こちらの公式サイトからお問い合わせをお願いしたく思います。

 また、6年間暮らしを共にしてきたパートナーとの結婚生活にも、一度終止符を打つことにしました。もちろん私は、彼女を深く愛しています。だからこそ、結婚制度というものから一度離れようという、彼女の意思を尊重することに決めたのです。

 このことを私たちは、離婚、というより、脱婚、と呼んでいます。“家”とか“戸籍”みたいなものから離れ、ただ、愛する人と、あらためて、個と個の関係を築いていこう、という気持ちでいるのです。そういったことに、結婚制度を利用しつつも挑戦していかれる方はいらっしゃるのでしょうけれど、まあ、とにかく、私の場合はこうです。

 結婚制度の利用は中止する。もちろん、結婚制度を使いたいという人の価値観も尊重する。
 そして、私が結婚していた人を、愛し続ける。つまり、会って、話して、考えて、一緒に歌って、一緒に食べて、たまにはけんかして、だからこそわかりあって、いいところだけつまみ食いせず、悪いところばかり責め立てることもせず、過去ばかりにこだわることもなく、未来ばかりに期待することもなく、たまに、ふらっと入ったコンビニで、「あっ、あの子の好きなお菓子~!」ってついつい買っちゃったりして、遠くにいても、近くに感じて、まるごと向き合い続ける。

 と、いうわけで。
 私は、新しい暮らしを始めることにしました。
 寮や事務所から出ていきます。
 海辺の町に引っ越します。
 ひとりで暮らし、ひと月に一度は、どこか遠くへ旅をしながら原稿を書こうと思います。
 知って、感じて、考えて、書いたり、話したりして、伝える。

 この仕事に人生を賭けて挑む、って覚悟は、なにも変わりません。つまり、引退、しないわよ! ってこと。私は一生、牧村朝子よ。読者や視聴者の方々から頂いたお手紙は一生捨てないし、どこに場所を移したって、私はただただ、私でいるんだから。

 これは、ひとり立ちのための、荒療治なんだと思います。
 芸能の歴史を考えても、家庭とか会社ってものの歴史を考えても、この社会には、人間をひとり立ちさせない仕組みが、強固にあるでしょう。2017年の今でも、「お前にこれだけ投資してやったんだから!」とか言って、契約書にない嫌な仕事や違約金支払いを押し付けられる芸能人が、どれだけいることか。「誰のおかげで飯が食えてると思ってるんだ!」とかいって、自分の生き方を自分で決めることも許されず、家や会社に閉じ込められている人が、どれだけいることか。

 もちろん、私自身がオフィス彩やパートナーから、こういう扱いを受けたというわけでは全くありませんよ。ただ、身の回りで、あまりにもそういった例を見るので、どうにかしなくっちゃ! って思ったの。お金で、ひとの人生、買えると思っちゃ、いけないわよねえ。「金を払ってるんだから言うこと聞けー!」ってなっちゃってる人に、「あらあら、あなた、もったいないわよ、あなたって人はお金でできてるわけじゃないでしょう? あなた自身で向き合ったらどう?」って声をかけるためには、まず、自分自身が、人の上にも下にも立たない、しっかりとひとり立ちした一個人でいなくっちゃね。って、思うのです。

 と、いうことで。

 独立します。脱婚します。ひとり暮らしをします。でも、お世話になった人たちを、生涯を誓った人を、そしてタレント・文筆家という仕事を、愛する気持ちは何も変わりません。という、おしらせでした。

 そうそう、私が使わないからっていって、結婚制度にまで反対するわけでもないですよ。「結婚制度に、性別による不平等がないようにしましょ。使いたい人同士が平等に使えるようにしましょ。結婚ってのは一緒に生きる同盟を結ぶために必要な行政お便利パッケージよ、その前に恋愛があろうがなかろうがその先に出産子育てがあろうがなかろうがそれは個人の生き方であって他人や国家が干渉するものじゃないはずよ。『結婚したら子ども作れ』とか、『恋愛して結ばれた二人じゃないと結婚しちゃダメ』とか、日本の法律のどこにも書いてないじゃない? 法制度は万人に平等に開いてほしいものね」っていう考えでいます。ひとことでいうと、「“同性婚”より“婚姻の平等”」って感じかな。

 はー、やっと言えた! ずっと言いたかったのよ、あなたに。無理して笑っても、無理して元気な声出そうとしても、そんなの、伝わっちゃうじゃない?

 ね、だから、お互い、無理しないでいきましょうね。無理しなかった結果、お仕事のペースもゆっくりになっちゃったけど、そのぶん、魂込めていいもの作るからね。おかげさまで、続けられています。ありがとうございます。これからも、なにとぞ、よろしくお願いいたします。

 そんなこんなで。

 読んでくださって、ありがとうございました。

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2017年3月13日
牧村朝子

※2017年3月14日、追記

モリガからのコメントも掲載します。

「まきむぅのファンの皆さま、こんにちは!
モリガです。脱婚の発表について、色々な反応があるようです。私のことを心配してくださる方もいると聞きますが、ご心配なさらず!私は元気ですし、まきむぅと仲よくしていますよ。話し合いの結果、脱婚をすることになりました。それだけのことです。彼女と私は結婚していようがなかろうが、人間としての本質が変わりません。彼女の自由と判断を尊重しています。彼女は私の自由と判断を尊重してくれています。 そして、何よりも私はまきむぅを尊敬しています。これからも是非まきむぅを応援してください!」

メッセージ、ひとつひとつ拝読しています。本当にありがとうございます!


“独立、脱婚、お引越しのごあいさつ【追記あり】” への17件のフィードバック

  1. 今、まきむぅ様のお知らせをみました。
    コメントしたくて、ファンクラブを再入会しようとしたら、ソフトバンク決済がなかったので、家族に、クレジットカードを借ります。

    お二人が結婚する前から、知っていたので、個人的に、色々なシーンが浮かび、熱いものが、こみあげますが、お二人の心には、永遠に住んでいます。
    新たな出発を見守ってます。

    このメールは、届いてますか?

    オフィス彩に、ファンレターを14日到着で、送ってしまったのですが、大丈夫でしょうか?

  2. お疲れ様です。
    ぼちぼち頑張りましょう。
    思ったことを書けばいいと思います。思わないことは書かなくていいと思います。
    無理やり思ったことを思い出して書くこともないと思います。
    記憶力がコンピュータ並みでないと苦しいと思います。
    個々の人の意見と違うこともそりゃああります。自分は自分でいいと私は考えていますし、それが解って貰えないことも承知です。でもそれが個性ですよね?

    何が言いたいかと言いますと、一番はほんとお疲れ様でした。ってことですかね。
    ぼちぼち頑張って下さい。
    ぼちぼち応募させて頂きます。

  3. 仕事中、こちら拝見し、びっくりで、言葉おもいつきません、この環境でのパイオニアとして、頑張ってほしいのと、再度、幸せな生活、健康的な体に、蘇ってほしいです。
    改めて、拝見し又、書かせて頂きます

    取り急ぎ

    まきむぅ頑張ってな、若いから、やり直しのパワーは有り余っているはず、
    その為にも、先に、元気に、な れ !

    御自愛されたし、では、又、

    アメリカから帰って、様子がおかしいと思ってました、頑張ってな~~♥
    まきむぅの味方より

  4. こんにちは。深くお考えになった末の大きな決断なのでしょうね。お疲れ様です&これからも応援しています。
    私は”無”宗教の観点から、コモン・ローという関係でパートナーと12年ほどカナダで暮らしています。特に珍しいわけでもないのですが、自分がマジョリティでない立場になってはじめて、世の中には不必要な邪推をする人がとても多いのだと驚かされました。今でも、コモン・ローであるがためにどちらか一方に公平でない生き方を強いていないか?自分がそういった関係に腰をおろしているのに「書類と気持ちは別」などと人に言えたものだろうか、と考える事もあります。
    勝手な思い込みかもしれませんが、まきむぅさんたちの判断はそういった事も含んでいたのかな、と思うと改めて感銘を受けました。便利不便利で言えば「個」でいる事はまだまだ不便も多いと思いますが、きっと「そうでない世の中になるための第一歩」なのかなと考えさせられる、まきむぅさんの判断に拍手を送りたいと思います。

  5. 記事を読んでいて、『赤毛のアン』のラストシーンを思い出しました。「今までの私の道は、真っ直ぐ伸びていた。今、私は曲がり角に来ている。その向こうに何が待っているか分からないけど、きっと素敵な物だと思う」
    朝子お姉さまは、すごく勇気があると思います。これからも、変わらず応援していますからね。

  6. 牧村さん、初めまして。
    いつもツイッターや、牧村さんのご本を拝見しています。

    私は牧村さんの書く文章が好きです。
    特に今回の記事の「結婚ってのは一緒に生きる同盟を結ぶために必要な行政お便利パッケージ」という言葉にはとても感銘を受けました。

    今回、牧村さんが大きな決断をされたということで、
    私のこれまでの気持ちを伝えて応援したいと思い、初めてコメントを書くことにしました。

    牧村さんの記事や本をとても楽しみにしています。どうぞ健康に気をつけて、これからも文章を書いてください。応援しています。

  7. お二人で、決められたのですね。
    たくさん考えたり迷ったりなさったのでしょうね。

    私は好きな人と運よく性別がばらけましたし、
    したほうが便利だし、名前も変えたかったしで結婚して、
    これからもお互い死が別つまで結婚していることでしょう。
    なので、愛し合っていてどうしてそれを選んだのか、
    ピンとこない部分はあるのですが、
    それはお二人のこと。

    お二人がお互いに気持ちよく過ごせるように、
    これからも幸せであるように、その答えがこれなのだと、
    私はそう受けとめます。

    いろいろお辛いこともあったのでしょうね。
    まきむぅさん、あのね、大丈夫よ。

  8. まきむぅさん
    おもいきって環境をかえて
    前に進む
    勇気★ステキです。
    自分を信じてどんどん活躍してください
    そして
    沢山のひとをハッピーしましょう♪
    ファイト~‼

  9. 私は20年間共に過ごしているパートナーがいます。色々あって今は別居していて、週末に会うという形をとっています。どうか無理はせず、マイペースで人生を楽しんでください。陰ながら応援しています。

  10. 驚きました。あと、「脱」とはいえお二人の距離に少し寂しさを感じます。
    でも、愛する人と対等でありたい、個として自立した人でありたいという思いはとても共感できます。
    自分自身、まきむぅの言葉に救われることも、まきむぅを応援する気持ちも変わらないので、きっとお二人もそういうことなんだなって勝手に納得しています。
    これからも活躍楽しみにしていますね。

  11. まっすぐな牧村さんの言葉にどれだけ心が揺さぶられたか、どれだけ動かされたことかわからないほどです。もちろん良い意味で…。
    生きているうちに見ることが出来る景色も触ることの出来る空気も限られているからこそ、自分に何が出来るか、自分に必要なものはなんなのか見極めるのはとても大切な事ですよね。
    だけど、無理をしてはいけない、自分の足で立ち自分で選択し道を自分のペースで進むことを選んだ牧村さん
    どんなことがあっても揺らぐことの無い芯のある牧村さん
    これからもずっとずっと応援してます。
    長くなりましたが、どうかお身体ご自愛ください。

  12. 初めまして、こんにちは。
    いつも牧村さんの記事を楽しく拝見しています。牧村さんの書かれる文章はやわらかくてあったかくて、大好きです。ずっと励まされてきました。
    牧村さんもモリガさんも、職業人である前にひとりの人間なのですから、生活の仕方が変わったりすることは当たり前のことだと私は思います。それは全く悪いことではないし、誰かにとやかく言われることでもないのだと思います。

    今後も牧村さんの記事を楽しみにしています。
    ただただ、牧村さんとモリガさんのご多幸をお祈りしております。

  13. こんにちは。…脱婚。って制度的には離婚って事ですよね?離婚するって事はお互いが嫌いになったからする。ってのが一般常識なのですが、せっかく結婚出来て御二人はあんなに仲良かったのに離れてくらすとか脱婚するとか…何か悲しい気持ちになりました(ニコ生で放送してる時から見てました)

  14. まきむぅ 、こんにちは( ´ ▽ ` )
    海素敵ですね。海辺のお家羨ましい…。
    まきむぅ、独立おめでとうございます‼︎
    変わらずに楽しみにしていますよー。
    お互い頑張りましょう‼︎

  15. まきむらさん、色々とご決断されていたんですね。最近のcakesを見ていて、何だか変化があったのかな…と思っていました。
    無理をしていないと言っても何だかやはり寂しそうな感じが伝わってきました。私はまきむらさんの著書から同性愛のこと、考えるきっかけになりました。応援しています。

    一人旅なら沖縄の離島、オススメです。。

  16. 初めて投稿致します。
    ふとしたことで少し前にお書きになった記事を拝見して依頼、素敵な文章に惹かれてTwitterでフォローさせていただいております。

    とても厳しい道を選択されたこと、そのご決断を心から応援致したく、ついついコメント欄に進みました。
    これからもご活躍を楽しみにしております。

    その美しい心と身体をお大事になさってください。

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